安全なセーリングのための個人装備

個人装備はクルーが各自用意する。

1.ライフジャケット(救命胴衣)

少なくとも10キログラム以上の浮力をもっていないと荒天時には顔面を水面上で支えにくくなる。個人装備としては15キログラムの浮力を持つ自動膨張式ライフジャケットがお薦めです。首筋にも浮力があるので、意識不明時にも顔が水面に出やすくなっている。動きやすく蒸れない。ハーネス(セイフティラインの取付金具)が着いているヨット用も市販されています。出港するときは港内から必ず着用すること。落水事故は沖で起こることだけではないのです。

MerAmiにはゲスト用のライフジャケットは用意されています。体験乗船時には無くても大丈夫です。

2.セイフティライン(命綱)

かつては12mmのロープをセイフティラインとして使っていたが、現在はベルト式が主流となっている。夜間は必ず着用すること。昼間でも荒天時には着ける。いったん落水すれば発見することはまず無理と考えておいてほしい。

こちらもMerAmi装備品ですが、ゲストが乗る場合には荒天時の出港はないと思います。

3.シーナイフ(小型ナイフ)

スパイキがついていて、折り畳み式でポケットに入るもの。ラニヤード(組ひも)を結んでおかないと落としてしまう。

4.デッキシューズ(スニーカーまたはモカシン)

滑りとめ(ノンスリップ)ソールのもの。黒色ソールはデッキを汚すことがあります。ビジネスシューズやハイヒールは滑って危険なので乗船出来ません。ゲストの方はジョギングシューズ等で大丈夫です。ただ、濡れたり汚れたりすることは覚悟していてください。

5.セーリンググローブ(または軍手)

夏用、冬用がある。冬用は耐寒素材でフルフィンガー。内側は二重の皮製のもの。

ワークマン等の作業手袋でも問題ありません。

6.オイルスキン(合羽)

ジャケットはフード付き。軽くて動きやすいもの。天候がくずれる予報が有る場合には用意した方が良い装備です。

7.ヨットブーツ

ノンスリップソールのもの。冬季に使うのでワンサイズ大きめがよい。

8.帽子

夏用は首筋の日焼けを防護できるもの。冬用はフリース素材等で耳あて付き。飛ばないようにストラップは必要。頭をケガから守る役割もある。

9.サングラス

色は各自好みで選ぶ。飛ばないようにストラップは必需品。

10.その他

長袖シャツ、着替え、酔い止め等、タオル等。

参考書籍:インナーセーリング 青木 洋著

ゲストや体験乗船されるかたの最低限の装備としては、

スニーカー、帽子(ストラップ付き)、手袋の3点が好ましいです。天候に応じて雨具も用意する必要があります。また、装備や持ち物は1個のバッグで持ち込むこと。